
今年もLIVE AZUMAではジャンルの壁を越えた多彩なアーティスト総勢50組が福島の秋を熱く彩ります。ロック、ポップス、ヒップホップ、レゲエ、ダンスミュージックといった様々なジャンルの才能がAZUMA STAGE、PARK STAGE、ECHO STAGEの3つのステージで繰り広げるパフォーマンスは、ヘヴィーな音楽ファンはもちろん、フェス初心者にとっても楽しめる特別な体験を提供してくれることでしょう。全ステージ出演者とタイムテーブルが発表されたこのタイミングで、本稿ではLIVE AZUMA 2025のラインナップ……メジャー・シーンのスターから気鋭の新星までを、駆け足ではありますが紹介したいと思います。



10月18日、今年もLIVE AZUMAは初日から出し惜しみなく駆け抜けます。あづま球場を舞台とするAZUMA STAGE、まず開幕を飾るのは、今夏、国内外の様々な音楽フェスで注目を集めた新世代ガールズ・グループIS:SUE。フレッシュでエッジーなステージで新たな風を吹き込みます。続くTHE ORAL CIGARETTESはエモーショナルなロックサウンドとダイナミックなステージングで早々に会場を熱気の渦に巻き込むことでしょう。パワフルなホーン・セクションと疾走感あふれるリズムでスカ・パンクの旨味を体現するHEY-SMITH、ソウルフルなボーカルと緻密なアレンジで心を揺さぶるピアノ・トリオ・バンドOmoinotake、全世界が注目するメイド姿のハード・ロック・バンドBAND-MAIDのライブを楽しんだころにはもう夕暮れ。日本史をテーマにしたユーモアとファンキーなグルーヴで知られるレキシ、そして『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』にて結成された11人組グローバルボーイズ・グループINIが美しいメロディーとダンスで夕刻の会場を揺らします。そしてDAY 1の最後を飾るSaucy Dogは、2022年以来のLIVE AZUMA登場。8月まで開催された全国ホールツアーを成功裏に終え、脂の乗り切った状態での彼らのライブは必見です。
あづま球場に隣接した緑豊かなPARK STAGEには、個性豊かな演者が集まり新たな音楽体験をお届けします。まず登場するのは、新たな感性でロックを刻むオルタナティブ・デュオSATOH。続くレトロリロンは、今年5月にメジャーデビューが決まり、いままさに人気急上昇中のポップ・バンド。そして流麗なジャジー・バイブスを感じさせるクルーS.A.R.が午後のひとときに爽やかな風を吹き込みます。ZEN-LA-ROCK、G.RINA、鎮座 DOPENESSの3人からなるFNCYのファンキーかつヒップホップ愛に満ちたライブも必見。柴田聡子のバンド編成でのパフォーマンスで独自の歌詞世界とメロディーを体感したあとは、山梨出身のラッパー田我流によるバンド・セットでのライブ。彼のパッションとステージングの妙を感じてください。そして初日のPARK STAGEを締めるのはcero。11月からの全国ワンマンツアーを控え、彼らの最新モードに注目が集まります。



翌日の19日も宴のテンションは途切れることなく続きます。AZUMA STAGEの2日目、口火を切るのは、デビュー20周年を迎えさらに円熟を迎えた木村カエラのライブ。04 Limited Sazabysは疾走感あふれる楽曲群で会場のボルテージをさらに押し上げ、湘南乃風による熱いステージングで猛暑だった今夏をレゲエのバイブスでふたたびリワインド。10年振りに活動再開したレジェンド、黒夢のロック・エナジーを感じたあとは、通算3度目のLIVE AZUMA出演となるDragon Ashの堂々たるミクスチャー・サウンドを。エネルギッシュなライブに定評のある7人組アイドル・グループWEST.から、こちらも今年約1年間の期間限定でオリジナルメンバー5人で活動再開し、4MC1DJのカラフルなサウンドで最新曲から往年の名曲まで聴けるであろうRIP SLYMEのライブ。そして2日間のフィナーレを飾るのは今年全国33公演に渡るツアーを大成功に収めたsumika。彼らのポップで心温まるメロディーに心を震わせてください。
かたや、この日のPARK STAGEも多彩なラインナップで会場を彩ります。まず登場するのは、インディー・シーンから彗星のごとく現れた新鋭Hammer Head Shark。東京発、札幌経由で生み出されるファンキーでグルーヴィンなZIONのパフォーマンスも見逃せません。CreativeDrugStoreのメンバーで、ソロとしても活躍するラッパーin-d、『ラップスタア誕生 2024』で優勝し、自身の作品や客演でヒットを飛ばすKohjiyaと、午後から注目のラップ・アクトが続きます。ラランドのサーヤ、川谷絵音らが率いるバンド礼賛がそのカラフルなサウンドでオーディエンスを魅了したあとは、2年半の活動休止を経て再始動を果たしたエレクトロニック・バンドD.A.N.が登場。そして世界的活躍を見せるR&BシンガーSIRUPがPARK STAGE最終日を大団円に導くことでしょう。


また、ふたつのステージ以外にもLIVE AZUMAには入場エントランスの目前にECHO STAGEというフリー・エリアがあります。18日は東北出身の新鋭ラッパーSitissy luvit、各々ソロとしても活躍する音楽ユニットTRIPPYHOUSING with Alex Stevens & Skaaiがライブ出演。そのほか、NeibissによるDJセット、MAHBIE、DJ MITSU、ONJI、Sam is Ohm、セク山、矢部ユウナ、DJ MIDYなどが揃います。19日は、SoundCloudを中心に注目を集めるシンガーソングライター有田咲花、AKAI MPCを駆使するビートメイカーDoramaru、夏目知幸によるソロ・プロジェクトSummer Eyeがパフォーマンスを行い、DJにはDJ BAKU、原島“ど真ん中”宙芳、JUBEE、DJ NANASHIMA、shakke、TOMMY(BOY)、RiOらが出演。地元福島を代表するアーティストから全国各地でオーディエンスを沸かせる演者陣まで無料で楽しめるのであれば、チケットを持ってないひとも赴かない手はないはず。

このように今年もLIVE AZUMAはさまざまなジャンルが共鳴する音楽フェスとなっています。オーディエンスも老若男女&エトセトラ、多様なひとたちが集まるこの場所で、まだ見ぬ音楽体験を感じてください。そして音楽を通じて福島の魅力を肌で感じて発見しましょう。いよいよLIVE AZUMA 2025開幕まで2週間ほど。準備や予習を整えて、万全のコンディションでゲートをくぐりましょう!
テキスト:Keita Takahashi 編集:LIVE AZUMA実行委員会