
音楽ステージの歓声が風に乗って聞こえてくる、アートエリア(ART)
『LIVE AZUMA 2026』の中心部、「PARK LIFE」エリア(入場無料ゾーン)に広がるアートエリア(ART)は、単なるフェスの「装飾」や「背景」ではありません。
「音楽が好きな方はもちろん、普段アートにあまり触れる機会のない方や、家族連れの方にも気軽に楽しんでほしい。そして、地元・福島で表現を大切にしながら暮らしている人がいることを、若い世代に知ってもらえたらうれしいですね」
そう語るのは、初回からアートエリアのキュレーションを手がける福島市在住の作家・金子潤(JUNKANEKO)さん。
国内外で活躍するアーティストと、東北にゆかりのあるクリエイターを繋ぎ、あづまの森に巨大なカルチャーのモニュメントを立ち上げる。5年目を迎える今年、その場所はさらに深く、開かれた空間へと進化しています。

金子潤
1976 年、福島県生まれ。
2004 年より福島市を拠点に制作活動を開始。
描く・削る・擦るといった独自の技法を駆使し、
モノクロームの世界を表現している。
「彩り」から「独立した空間」へ。5年間の歩み。


左側:2021年の1人展から始まり、2023年には、3.7mの大型4面体モニュメントへと結実した
右側:県内外から選ばれた多彩なアーティストの作品が展示され、フェス参加者だけでなく一般の来場者も自由に楽しめる無料のアートエリア(2025年の様子)
かつて「福島には面白いものがない」と感じて上京し、再びこの地へ戻って表現と向き合い続けてきた金子さん。彼の静かな情熱が、フェスの風景を少しずつ、けれど確実に変えてきました。
2021年、まだプレ開催的な位置づけだった『PARK LIFE』に、金子さんがたった1人で作品を展示したことから、LIVE AZUMAのアートの歴史は始まりました。
翌年は、世界的に活躍するペインター/イラストレーターの青山トキオさんをゲストに迎えた大きなテント内での2人展を開催。独自の色彩感覚とミステリアスな世界観を持つ青山トキオさんとのコラボレーションは、フェスにおけるアートの可能性を大きく広げました。
そして3年目からは、実行委員会の提案により、高さ3.7メートルにも及ぶ4面体モニュメントが登場。アーティストそれぞれの個性が4面にプリントされた大型の立体作品は、フェスの新しい象徴として根付き、フォトスポットとしても人気を集めています。
「初めはステージを彩る『背景』でしたが、回を重ねるごとに、アートがアートとして堂々と独立して成り立つ場所をつくりたかったんです」
地元で地道に活動を続けるクリエイターたちに光を当てたい──。その想いが結実した空間が、今ここにあります。
見渡すと、そこにカルチャーがある。ーー「アートは、美術館の静寂のなかだけで鑑賞するものじゃない」
LIVUAZUMAには、五感すべてでカルチャーを浴びるための3つの仕掛けが用意されています。
観る者自身が作品の一部となる参加型インスタレーションから、2つのステージを熱く包み込む巨大バナー、そして作り手の体温が直接伝わる小さなマーケットまで。あづまの森だからこそ巡り会える、特別なアート体験の魅力を紐解きます。
(1)🎨 JUN KANEKO × KODOMO BAUHAUS ワークショップ「いろをなくしたいきものたち」(GRASSLOUNGE)
高さ約2m、幅約8mのモノトーンの巨大な壁面や立体オブジェクトに、2日間かけて来場者みんなで色を加えていく参加型インスタレーション。福島在住アーティストJUN KANEKOと「KODOMOBAUHAUS」のコラボレーションによる世界で、自分だけの「いろ」を選び、新たな作品へと昇華させてみてください。

【ワークショップ開催概要】
時間:10:00〜17:00
参加費:1,000円(TYMER × LIVE AZUMA × JUN KANEKO 特製メガネ拭き/クリーナー付・各日程先着100名限定)
対象年齢:2歳〜大人まで(2歳〜3歳は親子での参加となります)
※当日の天候次第では開催場所が変更になる可能性がございます。
■ 作品に込められたメッセージ:
「ばくは黒ってきまってる!でもほんとはね、ばくは青がすき。でも、ほんとうはちがう『いろ』がすきなのかも。」
「いろ」は、だれのもの? それぞれ、みえているせかいはちがういろ。 「いろ」を夢見た いきものたちの世界を、あなたが選ぶ言葉や「いろ」で彩ってみてくださいね。
(2)音と視覚が交差する「ステージバナー」
フェスの象徴であり、ライブ体験の「視覚的フレーム」となるステージバナー。
メインの「AZUMA STAGE」と、緑に囲まれた「PARK STAGE」の2つのステージを彩るのは、この場所の空気感と音響を解釈し、アーティストが魂を込めて描き上げた巨大な布のモニュメントです。
重低音が響き渡り、吾妻山麓の風に揺れるとき、絵画は単なる背景を超えて音楽とひとつに溶け合います。ステージを見上げるとき、そこに立ち上がる「もうひとつのアーティストの表現」にぜひ耳と目を澄ませてみてください。

【AZUMA STAGE】

描く人:金子潤(JUNKANEKO)
(アーティスト紹介&編集部によるビジュアル解説)
モノクロームの描線を緻密に積み重ね、独特の質感と静謐な情熱を紡ぎ出す福島市在住の作家・金子潤。メインステージを飾るバナーには、太陽や月、吾妻の山並み、そしてこの地に生息する動物や精霊のような異形の神々が画面いっぱいに密度高く描き込まれています。繊細なペンタッチと木版画を思わせる力強い構図がメインステージと共鳴し、ダイナミックなライブ空間を温かく、そして力強く包み込みます。
【ECHO STAGE】

描き人:ragelow(レイジロウ)
(アーティスト紹介&編集部によるビジュアル解説)
「フウテン絵描き」として国内外を旅しながら、都市のストリートカルチャーと自然の風景をグラフィックに落とし込むペインター・ragelow。洗練されたパースペクティブで描かれた都市のビル群のドローイングに、パキッとしたビビッドオレンジの「ECHO STAGE」のタイポグラフィが強烈なコントラストを放ちます。あづまの森の緑の中に現れるストリート感溢れるバナーアートが、2ndステージに軽快で洒脱な視覚体験をもたらします。
【PARK STAGE】

描く人:MHAK(マーク)
(アーティスト紹介&編集部によるビジュアル解説)
福島県会津若松市出身。独自の流動的なライン(カモフラージュパターン)を追求し、空間壁画からプロダクト、伝統工芸「会津木綿」とのコラボレーションまで幅広く表現するアーティスト・MHAK。アースカラーの複雑な抽象グラフィックと流麗なタイポグラフィで構成されたバナーは、まさに音と風の流れを可視化したかのよう。会津から世界へと発信する彼の曲線美が、PARK STAGEの開放感と美しく調和し、ローカルカルチャーの深みを提示します。
(3)手作りの温もりを持ち帰る「アートマーケット」
作品を買うということは、その奥にある作り手の眼差しや物語を自分の暮らしへ連れて帰るということ。
アートエリア(ART)の一角に立ち現れる「アートマーケット」は、作り手本人が店主として店先に立つ、あづまの森の小さなアート商店街です。オリジナルグッズや手刷りのシルクスクリーンTシャツ、上質な革製品まで。大量生産にはない手触りと温もり、そして作り手との温かい会話を楽しみながら、あなただけの特別な記念品を見つけてみてください。


1. OOMACHI GALLERY(アート・作品展示 /福島市)
出店者:金子潤 / 小池晶子(手作業 tesagyo)
紹介:映画美術で培われた豊かな造形感覚で木彫作品や空間デザインを手がける小池晶子氏(手作業)と、福島市大町でオルタナティブ・ギャラリー「OOMACHI GALLERY」を運営する金子潤氏。ふたりの表現が交差するブースでは、温かな木彫り作品をはじめ、画集、オリジナルアパレルを展示・販売します。
出店詳細はこちらから→https://liveazuma.jp/market/oomachi-gallery/

2. 五目印刷所(衣類・雑貨・シルクスクリーン /福島市)
出店者:五目印刷所
紹介:手刷りのシルクスクリーン印刷を用いてオリジナルTシャツや小物を製作する小さな印刷所。
出店詳細はこちらから→https://liveazuma.jp/market/gomoku_printing/

3. OCHAME(アート・ZINE・アパレル / 福島県)
出店者:yam / SHOKO KITAMOTO / 松本悠以
紹介:福島を拠点に活動する絵描きユニット。
ポップで遊び心あふれる絵画作品、オリジナルグッズ、アパレル、ZINEを多彩にラインナップ。
出店詳細はこちらから→https://liveazuma.jp/market/ochame/

4. BAIHU(革製品・雑貨 / 磐梯町)
出店者:BAIHU(白虎)
紹介:会津・磐梯町にて、大切な人への贈り物や旅の思い出になる上質な革製品・クラフト雑貨を丁寧に手作業で製作。
出店詳細はこちらから→https://liveazuma.jp/market/baihu/

5.ラニット(ニットアパレル・雑貨・ワークショップ / 福島)
出店者:ラニット(Lanitto)
紹介:『fancy & funkyなニットでhappyを』をコンセプトに、世界中の糸を用いたユニセックスニットブランド。ニット製品や雑貨のほか、タッセルアクセサリーやストラップ作りのワークショップも開催。
出店詳細はこちらから→https://liveazuma.jp/market/lanit/

6.靴工房nabe(革小物・雑貨 / 福島・)
出店者:靴工房nabe
紹介:ライブや日常ですぐに活躍する、職人技が光るオリジナルレザーグッズを提案。革ガチャで当たる「革ハンギングネット」や、革グラスホルダー、革ペットボトルホルダーなどをラインナップ。
出店詳細はこちらから→https://liveazuma.jp/market/rossi_watanabe/
音楽に揺られて、アートに触れて。最高の秋の1日を!

美味しいフェス飯をお腹いっぱい食べて、大好きな音楽に身をゆだねて踊る。
そして、少し賑やかさから離れて、入場無料のアートエリア(ART)へ散歩に出かけてみる。
巨大なキャンバスに描かれた「いきものたち」に思い思いの色を乗せたり、作家さんと言葉を交わしながら自分だけのお気に入りをお買い物したり──。
「こんなに楽しい場所とカルチャーが、私たちの街にあるんだ」
そんな小さな気づきと歓びが、あづまの森の秋空の下にあふれています。ぜひご家族やご友人、大切な人と一緒に、アートエリアへ遊びに来てくださいね!